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ああ、住宅難 房奴(fangnu)

 「房奴」は、住宅ローンの返済にあえぐ人を指す。

中国では今、不動産の常軌を逸した高騰が市民の話題の中心になっている。多くのホワイトカラーの場合、銀行の貸し付けを返済するまでに、平均30~40年もの時間を必要としている。そのため、会社を辞めたいと思っても、我慢して残らざるを得ない。常に失業を心配しつつ、リストラされないよう努力し、私生活でも趣味やレジャーにかかる支出は極力削り、しょっちゅう両親のところで食事をして食費を浮かせるなど、暮らしぶりにはまったく余裕がなく、まさに「房子(=家)」の「奴隷」という表現がふさわしい。

 特に未婚男性にすれば、たとえ奴隷のような生活を余儀なくされても、家さえ持てない男性は結婚相手として大きく減点されてしまうため、非常に切実な問題であるのだ。別の機会に紹介する「蝸居」の現象も、背景には深刻な住宅難の問題が見え隠れしている。

「房奴」は月収の50%を銀行ローンに回す。もし、1人の農民が都市部で90平方メートルの住宅を購入したとすれば、毎日飲まず食わずだったとしても、完済までに100年間かかる計算になる。いかに住宅難、不動産バブルの時代とはいえ、「房奴」が不正常な社会現象であることは疑う余地がない。

「家を買っても、月収の半分近くをローン返済に充てなければならない。それでまともな生活が送れるだろうか? そう考えると、なかなか購入する決心がつかない」とタメ息をつく “予備軍”ともいうべき人々も含めると、「房奴」は膨大な数にのぼる。高まる庶民の不満を受けて、中国政府も住宅問題の解決を重要テーマのひとつに掲げ、不動産価格の狂騰を抑制すべく、対策に本腰を入れようとしている。“改革開放”に続き、 “奴隷解放”を成功させられるか、政府の舵取りに注目したい。
 

日時:2010年08月16日11:58

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